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現実の中に非現実がごく平然とした顔で紛れ込み、いつの間にか非現実が現実を吞み込んでしまうような、あるいは、登場人物たちが退場した後、今まですぐそこにあった異世界への扉がぱたんと目の前で突然に閉ざされてしまってぽかんとするような感覚、とでも言えばいいのでしょうか。このトリップ感は、なかなか強力です。なかなか戻っては来られません。

表題作の「黄金の壺」は、絢爛豪華な奇想がこれでもかと披露され、主人公アンゼルムスと共に、“ありえない”はずの御伽噺を、気付けば信じて受け入れてしまいそうになる語りが魅力的です。「マドモアゼル・ド・スキュデリ」は、打って変わってミステリの趣。スキュデリの知性をウィット、そして時には茶目っけも交えた受け答えが、なんともエレガントです。忘れ難いのは「クライスレリアーナ」。誰が誰に語りかけているのかが、途中からねじれるように曖昧になってしまって、奇妙な後味が残ります。
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2013.12.13 Fri l ファンタジー(海外) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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