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全ての真相が明かされた時、あまりのことにページを開いたまま凍りついてしまいました。この決着の付け方、鮮烈極まりないです。ここ近年に出会ったミステリの中では、一番衝撃的なラストでした。これは、すごい……。
若き日の感傷と挫折に謎をひと垂らし、といった風な物語かと思っていたら、見事に足元を掬われました。そんな、生易しいものでは、まるでありませんでした。

真実を知った上で振り返ると、甘美な(だからこそ時に痛々しくもある)青春時代の思い出のそこかしこに、何故か漂う微妙な違和感の正体、それはこれだったのか、と腑に落ちた気がしました。どこか夢の中の出来事のようで、それは過去とは良くも悪くもフィルターがかけられ美化されるものだからか、とも首を捻りつつ思っていたのだけれど、ああそういうことだったのか、と……。
内容に触れてしまうと、これから読む方の楽しみを半減させてしまうので何も言えないのですが、読み終えた後でじっくタイトルを眺め直すと、またじわじわと余韻が広がります。この物語にはこのタイトルでしかありえなかったのではないか、と些か熱っぽく思ってしまうほど。

これは、「音楽」と「己」を巡る、美しくも残酷な物語。主人公の心の内に思いを馳せると、底知れぬ深みを覗き込んでしまったような、恐怖にも陶酔にも似た想いに囚われます。
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2013.11.18 Mon l ミステリ(日本) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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