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ごく日常的に見える風景に、SFの香りをひと匙プラス、で出来上がった、心優しき未来の物語。タイトルの、「煙突の上にハイヒールが忘れられている」という光景が、この本の空気感を良く表しているような気がします。

一人用のヘリコプターだったり、人間のような頭脳と思考を持ったロボットだったり、道具立てはしっかりSFなのだけれど、登場人物たちの言動はごくごく人間臭くて等身大、親近感が持てます。
ライトな読み心地でありながら、物語そのものは実は骨太な印象。そしてその根底には、揺るぎなき・確固たる人間への愛情があるように思えてきます。

最も印象的だったのは、「白鳥熱の朝に」。平穏そのものに見えた主人公たちの生活、その背景(過去)にあった過酷極まる現実。それでも、明日への希望を滲ませるラストは、感動的です。現在も未来も、そしてどんなテクノロジーも、その根っこの部分には、いつも変わらず温かな血が流れている人間の存在があって、それぞれの幸せと哀しみを抱えて生きている。そんなことを、思ったのでした。
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2013.01.31 Thu l SF(日本) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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