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夏目漱石の孫娘である著者による随筆集です。
漱石の奥さんは占い好きで、『吾輩は猫である』のモデルになった猫が家に迷い込んできた時、「これは福猫です」と言われて以来、件の猫が亡くなった後も、良く似た猫(足の爪が黒かったそう)をどこからか見つけてきては、猫好きでもないのに飼い続けていたそう。
文中、「我が家」ではなく「吾が家」と表記されるところに、『吾輩は……』を連想したのですが、これはやはり意識的な使い方なのでしょうか……?

夏目家には、ずっと受け継がれてきた糠漬けがあるそうなのですが、それがどんな味なのかが非常に気になりました。カレーの残りやすき焼きの汁や煮魚の汁を加えて「育てる」とは驚きです。


祖父である漱石が亡くなったのは、著者が生まれる前だったとのことで、「文豪」の記憶は伝え聞かれたものであるのに対して、漱石の妻(著者の祖母)の人となりや、母との生活に疲れ果てた日々の記録など、実際に関わりのあった人々との思い出の方は正に実体験で生々しく、時に痛々しいくらいでした。
中でも著者の父を巡る一連のエピソードには、並々ならぬ愛情と熱意が込められているようです。松岡譲という人物を寡聞にして私は知らなかったのですが、何とも不遇な人生を送った方のようで、読んでいると少々切なくなってしまったのでした。
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2012.01.23 Mon l エッセイ(日本) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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