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初夢をはっきり覚えていないので、その代わりに……と選んだ、2012年最初の一冊が、これです。眠る前に読むと、現実と夢の境目があいまいになっていくようで、心許無いような心地よいような感覚が味わえます。

タイトルにもなっている夢先案内猫(オネイロポンプ)は、気高さと美しさと、更に恐ろしさも兼ね備えた、どこか生き物を超越してしまったような存在で、私の中にある猫の理想像をぎゅっと濃縮していくと、こんなイメージになるかもしれない、と思いつつ読んでいました。

提示される謎は、結局のところ最後まで明らかにされないまま。登場人物たちは唐突に現れては消え、ストーリーも一本筋が通っているようでいて唐突に脱線したり、思いがけない展開を見せたりします。妙な喩えだけれども、なんとかぎりぎり固まるくらいの濃度の美しいゼリーに、足元から少しずつ沈んでいくような、そんな様を想像しました。

グロテスクな様相も見せる幻想的な物語は、全てが夢であるようにも思えます。美しい夢が時にそうであるように、危うさを秘めためくるめく世界、でした。ただ、甘く芳しい夢ではなく、麗しいけれども恐ろしい悪夢、に近いように思えるのですが……。
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2012.01.12 Thu l ファンタジー(海外) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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