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原形である「図書館奇譚」はずいぶんと前に読んだので、まずは懐かしさが先に立ちます。オスマントルコの税法についての本を借りに図書館を訪れた「ぼく」は、案内された地下室で怪しげな老人と出会って……。

羊男に不思議な美少女、不思議な老人にドーナッツ、と村上ワールドではおなじみの存在が続々登場。村上春樹さんの物語世界に出会ったばかりの頃、最もどっぷり浸っていた10代の頃を思い出して、ついセンチメンタルに(物語の内容とは関係なく)なってしまったり……。確かに、間違いなく、私の根っこにはこの世界の香りが沁みついていて、ずっと消えることはないんだろうと思います。佐々木マキさんのイラストとのコラボレーションも、相変わらずスタイリッシュで嬉しい限り。

改めて読み返してみると、ファンタジックな中にひやりとしてぞくりと来る残酷さを秘めたストーリーだったのだなあと認識し直しました。実はラストがどうなったのか、はきりとは覚えていなかったのだけれど、何かを得る代わりに他の何かを喪う物哀しさだ漂う、例えて言うなれば心の奥に冷たい小石をぽとんと投げ込まれるような、思いがけない程ビターな後味でした。
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2011.09.19 Mon l ファンタジー(日本) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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