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何故か、初めてこの方を知った『熊の敷石』が思い出されます。どこかに共通項があったか、と件の一冊を拾い読みしてみても、似通ったところはほとんど(舞台が外国であるという以外)見出せなかったのですが……。

端正で、隅々まで整った美しい文章は、いつもと変わらないのだけれど、今回は少しこれまでと雰囲気が異なる感があります。登場する女性たちの存在感が大きく、彼女たちとの関わり方が(それぞれの短編で形は大分違えども)濃密で、今までにないほどどこか艶めかしいような。

一番気に入ったのは「アメリカの晩餐」。どこかいかがわしいような怪しげなような始まり方と、その後の謎めいた展開、そしてまるで映画のワンシーンのような食事風景が、なんとも魅力的です。

表題作中に描かれるゼラニウムは見事に真っ赤な花を咲かせた鉢植えだったのですが、その甘美で魅惑的なイメージは、この短編集に漂う空気と正にぴったりなように思えてきました。
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2011.05.31 Tue l 日本小説(未分類) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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