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村上春樹さんへのインタビューが掲載されている(聞き手は古川日出男さん)、ということに惹かれて、手に取ってみました。一人称から三人称への変遷の過程や、各作品の裏にあった挑戦テーマや試行錯誤について、などなどをたっぷり聞くことができて、一ファンとしては大満足でありました。創作において大事なのは「健全な肉体に宿る不健全な魂」である、というのは名言だと思います。

続く川上弘美さんと小川洋子さんの対談も、それぞれの「物語の受け取り方」をじっくり腰を据えて語ってもらった、という感がありました。登場人物を眺める視点についての話などは特に面白くて、これからおふたりの物語を読む際の楽しみ方がひとつ増えたような気がします。

文芸誌をきちんと読んだ(本屋で気になったところだけ立ち読み、ではなく)のは、実は初めてかもしれません。存じ上げない方の作品も多く、でもその思わぬ出会いが逆に楽しかったり。印象に残っているのは、岸本佐和子さんの連載「あかずの日記」。虚実入り乱れた……というか、自分では目を覚まして世界を眺めていたつもりが実はまだ夢の中にいた、とでもいうような危うい雰囲気でした。
そして、COMES IN BOXさんという方の短編。誰もいなくなった町の、神父と少女の話で、漂う空気は好みなのだけれど、もう一歩踏み込んで語って欲しかった、とちょっと消化不良な感も。でも、この方の作品はもっと読んでみたい気がします。
あと、「好きだ」と言うには違うのだけれど、小野正嗣さんの連載には、昔読んだ何か、かつて見た何か、の記憶をこんこんとノックされているような、出処の分からない既視感(とても個人的な感覚なので、きっとこれは私だけの感じ方だとは思うのですが)があって、妙に忘れ難いです。
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2010.10.03 Sun l 文学・本・言葉 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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