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アースダイバーとは、アメリカ先住民の神話に登場する概念だそうです。昔、一面海に覆われていた地球に陸地を齎そうと、多くの動物だちが海底に潜っていきました。皆が失敗を重ねる中で、最後に小さなカイツブリが息も絶え絶えになりながらも泥をひとかけら、水かきに挟んで持ち帰ることに成功します。大陸は、その一握りの泥を元に創られた、というのです。
そして、現代のアースダイバーは、縄文時代の地形図(遺跡や神聖なる場所が記されている)を手に、大都会東京の深層(あるいは真相)に潜っていきます。

見慣れたはずの街が、まるで異界のように容貌を変えて見える、という経験をするには、当然ながらその街を「見慣れて」いることが必要です。そういう意味では、古い歌ではないが「ちょっと振り向いてみただけの通りすがり」である異邦人(つまり私)には、綺麗にラッピングされた表層の東京も、泥と水の匂いに包まれた深層の東京も、同程度のファンタジーに思えてくるのです。しかし、エピローグを読む限りでは、そんな異邦人にこそ、アースダイバーたる資格がある、ということになる、らしいです。

東京タワーにも、銀座とファッションの関係にも、秋葉原(アキバハラ)と「おたく」の関係にも、歓楽街と呼ばれる場所がなぜその地にできあがっていったのかにも、縄文時代からの根深い記憶が影響を及ぼしている、と言われても、全てにおいて丸ごと信じられるわけではない、けれども信じてみたい、という気にはなりました。それに、「どんなことにも意味がある」と考えることは、決して嫌いではありません。それに、正直なところ「消費の街」であるとしか考えてこなかった東京を、見る目が変わった、ことは確かです。
小さな怪物である金魚の物語と、「お酉さま」の祭りを巡る考察には、ぞくぞくしました。むしろ、東京を見る目よりも金魚を見る目が変わりそうなくらいに。
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2009.08.28 Fri l 紀行文・探検記 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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