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若き日のカート・ヴォネガットによる作品23編を集めた短編集(ちなみに、クリスマスに関わる短編は「サンクロースへの贈り物」。ハートウォーミングなタイトルからは想像もできない、ブラックな味わいの、でも妙にからりとハッピーエンドな話です)。
平均すればおよそ半世紀も前に書かれた作品ばかり、ということには驚きます。そんな時間の流れはほとんど感じないし、「古き良き」という香りがするわけでもない、というところが素晴らしい、です。

例え時代や世情がどんなに変化しても、根本的には変わらない人間の持つ「どうしようもなさ」を、表面上はシニカルな、でも奥底では温かな目で切り取った作品群、という印象を私は受けました。どうしようもなく、人は嫉妬するし、他人を疑うし、欲を抱くし、反目し合うし、恋をするし、見栄を張るし、でも「どうしようもないなあ」と思いつつ、そこがやっぱり人間の面白いところなのです。

気に入った短編をいくつか紹介するならば、「ジョリー・ロジャー号の航海」(最後の一ページがとても良くて、なんだかにっこりとしてしまう)、「夢を見つけたい」(ほんのりとメロドラマチックかつファンタジック)、「2BR02B」(暗号のようなタイトル、その意味するものは恐ろしい)、など。
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2008.12.27 Sat l 海外小説(未分類) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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