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もう何回も繰り返し言ってきたことですが、私は長らくの村上春樹ファンであります。長編も短編集も、エッセイも旅行記も、なんだか良く分からない企画ものも、無条件で受け入れられてしまう土壌が、私の中にはしっかりと出来上がっているわけです。なので、どんな未読作に遭遇しても「待ってました」とばかりに読んでしまうのですが、今回はまた格別でした。なんといっても、音楽について語られた(語り尽くされた)エッセイ集なんですから。

村上春樹さんといえばジャズ、という図式がまず浮かぶのですが、俎上に載せられるのはクラシックにロックに邦楽に、と実に多彩です。そして、ビーチボーイズ! 思わず感嘆符を付けてしまうのも、一ファン心理の成せる業であると、大目に見ていただきたく。
そして個人的には、スガシカオ氏について、そしてスパイダースについて語る村上さんの姿が、実に実に意外でした。

愛情に満ち満ちた濃厚なエッセイであるがゆえか、どうも話や用語が専門的に(あるいは専門家的に)なりすぎる傾向があるように思われて、実際のところここで語られた音楽家が持つ輝きの、ほんの上澄みだけを味わった心持になっているだけ、という気がしないでもないのですが、全く聞いたことのない作品を、それでも「なんとなく良さが分かったつもり」にさせてくれる冴え冴えとした比喩には、やはりさすがと唸ってしまいます。

最後にもう少しだけファン心の発露を許していただけるならば、本編もさることながら、あとがきが良かった、と言っておきたいと思います。
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2009.02.18 Wed l エッセイ(日本) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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