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エッセイ、というカタカナでの呼び方は、相応しくないような気がします。やはり、散文集と言った方がしっくりと来ます。

自分が本当に好もしく思うもの、あるいは自分にとって本当に心の肥やしになるもの、そういった事象や記憶を丁寧に丁寧に蒐集して、積み重ねてきた人の文章、という印象を強く受けました。偏愛する本についてのあれやこれや、も頻繁に登場して、私には全く馴染みのない作家ばかりでも、紹介される作品の雰囲気を窺う限り、もし読む機会があったらきっと好きになれるはずだと思えたのでした。もしかしたらそこには、素晴らしいと思う文章を書かれる方の愛する作家たちを、自分も好きになってみたいものだ、という心境が働いているのやもしれませんが。

モノに対する(それも郵便物用の秤やペーパーナイフや、嗜好品でなく実用品に対する)愛情が滲み出しているのも、私にはなんとも共感を覚えるところでした。以前に読んだ『河岸忘日抄』の中で、身の回り品の名前ばかりを列挙した、ただそれだけのリストに何故か感じた愛おしさに通じるものが、ここにもあるような気がしました。

あるいは失礼な言い草かもしれませんが、こちらの内面が消耗していればいるほど、いよよ沁み渡る言葉たちだと思うのです。正しく心地よい場所に、そうっと連れ戻してくれるような感覚なのです。
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2009.01.21 Wed l エッセイ(日本) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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