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短編集です。ミス・マープルが4編、ポアロが2編、クィンが1編、シリーズ探偵が登場しない(とはいえ、戯曲「ねずみとり」の原作となった短編なので、お話としては有名な)もの1編の、計8編。
「昔ながらの殺人」という一編があって、このタイトルが非常にツボだったのでした。これを冠してしまう辺りに、女王の貫禄を(勝手に)感じてしまいます。

『愛の探偵たち』というタイトル通り、様々な形の愛が軸になったこの作品集を読みつつ(ストーリーそのものとは直接関係のないところで)ふと考えたのが、ポアロは私がむかし思っていた以上にロマンチストであるということ、そしてミス・マープルには「冷徹な探偵役」という表現が似合うこと、でした。これまた、私の勝手な印象に過ぎませんが。

塞ぎ気味のミス・マープルに、主治医の先生が用意した「処方箋」が謎解きだというとことがなんとも心憎いです。そして、途端に活き活きし始めるミス・マープルが、また素敵。依頼人の亡くなった大おじが残した財産探しに駆り出される話では、古き良き時代の教養が香るようで……と、いうか若い世代には絶対に解けないだろう暗号なのですが、こんな時代の空気にどこか憧れるのも事実。

しかし、一番はやはり「三匹の盲目のねずみ」。クリスティは本当に、人物の性格付けや配置が巧い作家だと思います。そして、台詞の妙。登場人物の心の揺れ動きを自在に操って、読む者の目を眩ませてしまいます。マザーグースがミステリの題材として相応しいことも、実感しました。

殺伐とした事件を扱いつつも、読後に幸福感が漂うのは、クリスティの大きな特徴ではないかと思った次第です。根底にあるのは、互いに愛し合い、慈しみ合う存在への優しいまなざし、なのかもしれません。
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2008.07.30 Wed l ミステリ(海外) l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

はじめまして
こんにちは。また、きますね。
2008.11.25 Tue l . URL l 編集
RE:はじめまして
ようこそお越しくださいました! 更新ペースの遅い読書ブログではありますが、またお暇な時にでも覗きに来ていただければ、こっそりと記事が追加されているかもしれません(笑)。
それでは、コメントありがとうございました!
2008.12.01 Mon l ほたる@管理人. URL l 編集

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