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一杯のブラック・コーヒーが鍵を握る、著名な科学者殺害の謎。同名の戯曲の小説版、だそうです。

クリスティーとコーヒー、というのはあまり結びつかなかったのですが(イギリスの、そしてミス・マープルのイメージである紅茶の方が、しっくり来るのです)、解説を読んで思わず納得してしまったのは、「その苦味が毒物の味を誤魔化してくれるから、むしろコーヒーの方がトリックに向いている」ということ。なるほど。

ストーリーはごくシンプル、というかスタンダード、と感じました。閉じた空間での心理劇、隠された過去、暴かれる秘密、予期せぬ犯人、そして陰のある美しい女性、誤解と和解、そしてハッピーエンド……といったクリスティーミステリーのいいとこ取り。きっと、舞台で初めてクリスティー作品に触れる観客にも十二分に楽しめたであろうと想像できる、濃縮還元のような趣です。
コンパクトで分かりやすい造り、その分目新しさに欠ける巻はあるのですが、それでも堅実に面白いのはさすが。

あからさまに犯人を指し示す一文があって、これはそのまま信じていいのか、それとも強引なミスリードなのか……? と迷うも結局は素直に読んで良かった模様です。犯人の特定がいささかセンセーショナルになされるのも、どちらも元は舞台仕様だからこその演出なのだろうか、と少し勘繰ってみたりも。
戯曲版とも読み比べてみたいと思います。
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2008.06.17 Tue l ミステリ(海外) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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