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『ユリウス・カエサル ルビコン以後(上)』 (2007/10 読了)

ルビコン越え直後から、ポンペイウスに勝利するまで。
カエサルという人は、どんな状況においても言動が終始一貫している人物だったのだと改めて感じ入りました。信じるところ・目指すべきところが一切揺るがないというのは、人としてそして上に立つ人物として、大きな魅力だったのではないかと思います。
この巻ではポンペイウスが敗れ去ります。「偉大なるポンペイウス」の最期としては、あまりにもやるせない幕引きです。どんな形であれ、人の死は死でしかありませんが、それにしてもこの死に様は哀れに過ぎます。
クレオパトラの名前が出てきたことにわくわくすることしきりだったのですが、しかし彼女に対する視点は驚くほど冷静で、むしろ辛口なように思えて仕方ありません。


『ユリウス・カエサル ルビコン以後(中)』 (2007/10 読了)

「来た、見た、勝った」から、「ブルータス、お前もか」のその時まで。
ついにカエサルが暗殺されてしまいました。後世に生きる私は、カエサルを待ち受けている運命を知った上で読んでいるわけです。着々と改革を進める姿はこれまでと変わらず颯爽としているのですが、しかしついつい「タイムリミット」だとか「残された時間」という辺りが常に頭から離れず、終盤は心穏やかではいられませんでした。分かっていても、それでも切ないのは、塩野さんの描くカエサル像に心底魅了されてしまっていたからなのだと思います。
暗殺の事実を記す一文は、この中巻ではごく素っ気無いものなのですが、それが却ってここまで何度も引用されてきた「ガリア戦記」のカエサルの文体を髣髴とさせるようで切なかったのでした。


『ユリウス・カエサル ルビコン以後(下)』 (2007/10 読了)

この巻からは、カエサルの後継者オクタヴィアヌスが主役です。
カエサルが暗殺された時点でのオクタヴィアヌスはまだ18歳。いくら天才が見出した才能とは言え、無名の彼にカエサルが成そうとしたことを、しかも暗殺まで招いたほどの大変革を、引き継ぐことができるとは誰も思わなかったのではないだろうかと想像します。けれども彼は後に初代皇帝として立つことになるわけで、やはり選ばれるべくして選ばれた、ということなのだろうと思ったのでした。歴史の偶然と必然、というようなことも考えてしまいます。
ひとつ印象深かったのが、キケロの死、という一事でした。この時代きっての教養人を捕まえて失礼な言い草ではありますが、塩野さんの描くキケロ像には時に微笑や苦笑を誘われたものでした。





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2007.10.16 Tue l 歴史・時代小説(海外) l コメント (0) トラックバック (1) l top

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