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アトランティス探索に取り憑かれてしまった人たち、「アトラントロジスト」たちの情熱に、ただひたすら圧倒されます。私自身のアトランティス大陸についての見解(というほどのものでもないけれど)といえば、「たぶんフィクションなのだろうけれど、実在するならその方が面白そうだから、そう思っておくことにする」という、アトラントロジストが聞いたら怒られそうなものだけれど、その程度の興味しか持ち合わせていなかった人間でさえ、ぐいぐいと惹き付けられてしまうくらい、彼らの人生を賭けたのめり込みっぷりは凄まじいのです。アトランティス大陸の謎の解明よりも、彼らの人生の方が興味深いくらいです。

全てを捧げても惜しくない、と思えるほどの目標や夢がある、というのは、例え結果的には報われなかったとしても、ある意味では幸福な人生なのでしょう。あるいは、魅力的な謎は、むしろ謎のまま追いかけている最中の方が幸せなのかもしれません。

ただ、どうしても、彼らには決して認めたたくはないであろう結末にも、思いを馳せてしまうのです。
アトラントロジストのひとりの父親が、息子について語った言葉が忘れられません。「だけど、もしアトランティスが嘘だったら、どうなるのだろう?」と。
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2017.08.27 Sun l 紀行文・探検記 l コメント (0) トラックバック (0) l top
糸井さんの言葉を、まとめてよめる幸せ。おまけのしおり(?)に、「疲労回復に『羊どろぼう』を。」と書いてあったのですが、確かに疲れた時には良く効くかもしれません。即効性はなくとも、じわじわと回復を助けてくれるような。

さらりと読めてしまって、中身を詳細を覚えている、というわけれはなくとも、ほっこりとしたぬくもりと、頭の中のごちゃごちゃと絡まっていたものが少しばかり解れたような清々しさとが、残り香のように漂います。時折挟み込まれるなんてことのない写真も素敵。中でも、ブイヨンと糸井さん(と家族)の写真が、いかにも何気ない幸せにあふれていて、眺めていると自然に口元が綻んでしまうのでした。

たぶん、その時々の心のご機嫌によって、「あ」と目に留まる言葉は変わるのだろうな、と思うのです。そして、どんな心境の時に読んでも、何かしら「疲労回復」に効く一言に出会えるんだろうな、とも。今この時に、掴まれた言葉は、「また会うときには、また会うね。」でした。
2017.08.08 Tue l エッセイ(日本) l コメント (0) トラックバック (0) l top